たまプラーザ駅徒歩2分 皮膚科 小児皮膚科 山本皮フ科クリニック

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舌下免疫療法(スギ花粉症・ダニアレルギー)

*現在、新規のスギ花粉症に対する舌下免疫療法(シダキュア)は薬剤不足により,若干名の方のみお受け付け可能です。ご希望の方はお早めにご来院の上ご相談ください。(治療開始は6月からになります。上限に達し次第締切りいたします。)
他院ですでにシダキュアを処方されている方は継続加療することができます。その場合、他院での血液検査の結果をご持参ください。(6ヶ月以内の血液検査結果がない場合は、当院で血液検査をさせていただく場合もあります。)

 

舌下免疫療法 (アレルゲン免疫療法)

当院では、スギ花粉症やダニアレルギーに対して舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)を行っています。 スギ花粉やダニ抗原を原料としたアレルゲンエキスを含有した錠剤(シダキュア、ミティキュア)を舌の下に置き、1分間保持した後に飲み込みます。
1日1回長期に服用することによって体を慣らし、アレルギー症状を和らげるだけでなく、根本的な体質改善を目的とした治療です。(3年以上推奨

スギ花粉症に対する舌下免疫療法についての厚生労働省のアンケートによると、約80%の方は前年に比べて症状が軽くなったと回答していますが、残念ながら効果があまりみられない方もいらっしゃいます。
(約2割が治癒、約3割が大きく改善、約3割が症状はあるものの改善、約1~2割で治療効果なしというデータもあります。)
※厚生労働省班研究 スギ舌下免疫療法に関するアンケート調査
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/122/1/122_35/_pdf
症状が完全におさえられない場合でも、症状を和らげアレルギー薬の減量が期待できます。

治療は健康保険の対象となります。
薬剤費(院外処方)は3割負担の場合、約1200~1700/1ヶ月です。その他に診察料、処方料などがかかります。
初回は院内で1錠内服していただき、アレルギー反応などが出ないか確認しますので、30分間、院内での経過観察が必要です。

■開始の時期(シダキュア)

スギ花粉の飛散する時期は、副反応が起こる可能性があるため、開始することはできません。スギとヒノキの花粉シーズンが終わってから治療を開始しますので、6~11月まで、遅くとも12月上旬までに治療を開始することをおすすめしています。(※ミティキュアの治療開始時期は通年可能です。)

年齢・服用期間

アレルギー検査でスギ花粉症またはダニアレルギーであると診断された5歳以上の方が適応となります。ただし、小さなお子様の場合、舌下投与(舌下への保持や舌下前後の運動制限)や長期服用が難しい場合もあり、治療が可能かは医師の判断のもと決定させていただきます。
11回、少量から服用を始め、その後決められた一定量を数年間にわたり継続して服用します。初めての服用は当院で行い、2日目からは自宅で服用します。年単位で継続することで効果が得られることが期待でき、3年以上の治療が推奨されています。 そのため1ヶ月に1回程度の受診が望まれます。
副作用としては投与部位である口腔内の腫れ、かゆみが多くみられるため、最初は12週間に1回程度の受診をお願いしています。

主な副作用

服用後、次のような副作用が現れるおそれがあります。服用後少なくとも30分間、服用開始初期は特に注意してください。
   ・口の中の腫れ・かゆみ・不快感・違和感、唇の腫れ、喉の刺激感・不快感・違和感、耳のかゆみ、など。

※ショック・アナフィラキシーが起こる場合もあります。急激な息苦しさ、皮膚症状等が現れた場合、直ちに医療機関を受診してください。

検査

スギ花粉、ダニなどのアレルギーがあるか特異的IgE検査(血液検査)が必要です。
6ヶ月以内の検査データがあればご持参ください。検査結果がない場合は、当院で血液検査を行います。
12歳以下の小児では、注射器を使わないイムノキャップ ラピッド アレルゲン8アレルギー検査も行っています。詳しくは、皮膚科のページ、■イムノキャップ ラピッド アレルゲン8をご覧ください。

 この様な方にご提案します

・スギ花粉症やダニアレルギーによるアレルギー性鼻炎の症状がひどく、根本的な治療をしたい。
・ダニアレルギーによりアトピー性皮膚炎などの皮膚症状が悪化するため、悪化要因を減らしたい。
・高校受験、大学受験、就職活動などの時期がスギ花粉症の時期と重なるので、少しでも症状を改善しておきたい。
・抗アレルギー剤内服で、眠気が強く、お薬の量を減らしたい。
・将来的に妊娠、授乳の際にお薬が飲めない時期に、症状が悪化する可能性があり、少しでも症状を改善しておきたい。

 治療を受けられない方

重症の気管支喘息のある方は、喘息発作を起こす危険があり治療を行うことができません。
心疾患・自己免疫疾患・悪性腫瘍などの病気のある方も服用できません。
妊娠中、授乳中の方の安全性は確立されていません。